情趣を色濃く残す招き猫発祥の地
招き猫発祥の地として有名な豪徳寺。
閑静な住宅街ですが、歴史ある建造物が多く残り、その為か、新旧様々なイベントを開催しています。
特に有名なのが「世田谷ボロ市」。
毎年20万人の人出で賑わっており、他にも商店街などでもイベントを行っており、外国人観光客も多数訪れるエリアです。
基礎情報(世田谷区豪徳寺)
地理
人口と世帯数 (2022年12月時点)
世田谷区豪徳寺
日本人 | 外国人 | 総数 | |
---|---|---|---|
世帯数 | 3,816 | - | 3,816 |
人口(男) | 3,099 | - | 3,099 |
人口(女) | 3,507 | - | 3,507 |
人口合計 | 6,606 | - | 6,606 |
https://www.city.setagaya.lg.jp/mokuji/kusei/001/003/002/d00195203.html
注釈:世田谷区豪徳寺1丁目から2丁目を集計
基礎情報(豪徳寺駅)
世田谷区豪徳寺1-43-4
- 改札数:1つ
利用可能な路線
- 小田急小田原線
- 東急世田谷線 (山下駅)
アクセス
- 新宿駅
- 各停:15分
- 渋谷駅
- 京王線・井の頭線(下北沢駅乗換):14分
- 東京駅
- 京王線・中央線(新宿駅乗換):36分
乗降者数(1日平均)
乗降者数 | |
---|---|
2021年度 | 22,423 |
2020年度 | 21,101 |
2021年度:https://www.odakyu.jp/company/railroad/users/
2020年度:https://ja.wikipedia.org/wiki/%E8%B1%AA%E5%BE%B3%E5%AF%BA%E9%A7%85
再開発情報(2022年11月時点)
駅周辺情報(2022年12月時点)
チェーン店
ファーストフード | 丼・麺・定食 | 寿司 | カフェ | ファミリー レストラン | その他 |
---|---|---|---|---|---|
ー | ・すき家 ・日高屋 | ー | ・サンマルク カフェ | ・デニーズ | ー |
・出所:現地調査
コンビニ
セブン イレブン | ファミリーマート | ローソン | ミニ ストップ |
---|---|---|---|
3店舗 | 1店舗 | 1店舗 | ー |
スーパーマーケット
徒歩所要時間 | 店舗名 |
---|---|
5分未満 | トップパルケ 豪徳寺店 まいばすけっと 豪徳寺 Rico’s スーパーマーケット リコス 豪徳寺1丁目店 |
5~10分 | ー |
10分以上 | ー |
周辺商業店舗
施設名 | 延床面積 | テナント階数 |
---|---|---|
ー | ー | ー |
周辺大学
大学名 | 在校生数 |
---|---|
国士舘大学世田谷キャンパス梅ヶ丘校舎 | 約8,794名 |
https://www.kokushikan.ac.jp/disclosure/information/students/
住環境情報(2022年12月時点)
高級マンション
マンション名 | 建築年月 | 総戸数 |
---|---|---|
赤堤ロイヤルヒルズ | 1988年 | 15戸 |
家賃
1K:7.3万円
商業用平均坪単価
1坪:20,000円
訪問した所感
訪問日時:2023年1月21日(土) 12:30~
所感概要
駅から北東に徒歩2分のエリアと北側、南側の通りに店舗が集中しており、特に南側の豪徳寺商店街に店舗が多く存在していた。
豪徳寺商店街には様々な業種が存在し、医療系・エステ・ネイル・ゴルフスクール・プログラミングスクール・塾・クリーニング・整骨・整体・カフェと、多くの業種が徒歩5分以内の距離に店舗を構えている事が印象的だ。
ただ、駅から徒歩15分以内に東急世田谷線の松原駅や宮の坂駅があり、特に松原駅のオオゼキは規模が大きく多くの人で賑わっており、人流が分散している可能性があると感じた。
また、12時台の駅周辺の人手の少なさ、少し前に流行ったからあげ業態が閉店していた事もあり、集客やニーズの不明確さを表していると考えている。
仮に、豪徳寺駅の乗降者数が約2万人で、その半数が外国人観光客であっても市場規模は小さいと感じてしまう。
上記と所感だけで推測すると、小箱で運営している店舗が多く、主要な商圏である豪徳寺商店街上に物件が出てくる可能性も低く、集客の不明確さにより、豪徳寺エリアは非常に判断が難しいエリアだと感じた。
コース
豪徳寺駅 → 豪徳寺1丁目45-1 → 松原6丁目37-10 → 赤堤2丁目51-6 → 松原4丁目10-4 → 宮坂2丁目10-1 → 宮坂2丁目1 → 宮坂1丁目41 → 宮坂1丁目23-20 → 豪徳寺2丁目24 → 豪徳寺1丁目35-1 →
豪徳寺1丁目51 → 豪徳寺1丁目22
レポート
豪徳寺駅
改札を出ると北側と南側に分かれており、駅前は高齢者の姿が目立った。
また、アジア系の外国人が見受けられ、豪徳寺に観光に来ていると推測する。
世田谷区豪徳寺1丁目45-1
北側に進むと、名前は無いが商店が並ぶ通りに繋がっていた。
昔の情緒を感じる店舗が混在し、特に小箱の飲食店が多い印象を受ける。
近くにに東急世田谷線山下駅があり、駅から通りを徒歩約6分で店舗は無くなり住宅街となった。
世田谷区松原6丁目37-10
大きな綺麗な建物の世田谷区立保健医療福祉総合プラザ。(*1)
隣は高層階のリハビリステーションだ。
駅からの通りが終わる辺りから綺麗な建物が目につき、駅周辺の情緒は感じられず、昔から現代に街の雰囲気が変わっていると様に感じた。
(*1)世田谷区立保健医療福祉総合プラザHP:https://www.setagaya-sougouplaza.jp/
世田谷区赤堤2丁目51-6
赤松ぼっくり庭園緑地。
駅から散策し住居エリアを通ってきたが、住居エリアは整えられている印象を受ける。
世田谷区松原4丁目10-4
豪徳寺駅から徒歩約15分のオオゼキ。
近くには山下駅隣の東急世田谷線の松原駅がある。
世田谷区宮坂2丁目10-1
常徳幼稚園
世田谷区宮坂2丁目1周辺
常徳院
乗泉寺世田谷区別院
世田谷区宮坂1丁目41周辺
世田谷区立世田谷小学校
世田谷区八幡宮
世田谷区立世田谷小学校
世田谷区宮坂1丁目23-20
駅から約徒歩10分、世田谷区立宮坂区民センター(*1)と併設されている山下駅隣の東急世田谷線宮の坂駅。
駅周辺と区民センター内にカフェが存在し、また、外国人観光客の姿が目に止まった。
(奥)世田谷区立宮坂区民センター
(*1)世田谷区HP:https://www.city.setagaya.lg.jp/mokuji/kusei/012/002/002/d00004100.html
世田谷区豪徳寺2丁目24
豪徳寺
20〜30代のアジア系観光客と60代の日本人参拝客が目に止まる。
住宅エリアは一軒家と低層階アパートが多く、マンションは少ない印象だ。
南側は歴史ある建物が多く散策するのに適しており、アジア系外国人をよく見かけた。
大通りが少なく道が細い道路が多く、かつ交通量が多い印象を受けた。
住宅エリアを散策すると、家族連れが多く高齢者が逆に少ないとも感じた。
また、小規模ではあるが建築工事を度々見かけた事が印象的だ。
世田谷区豪徳寺1丁目51周辺
世田谷区豪徳寺1丁目22周辺
駅南側の豪徳寺商店街。
14:00現在、人流が南側に集中している模様。
北側より店舗が多いが全て小箱店舗だ。また、北側よりも新しい綺麗な店舗が多い印象を受けた。
魚屋チェーンのsakana baccaの店舗も存在した。
商店街は駅から徒歩約5分ほどで終わり、商店街以外の通りは住宅街エリアとなっている。
駅から北東2分以内のエリアと南側の商店街と北側の通りに店舗が集中しており、それ以外の路地などは住宅エリアとなっていた。
テイクアウト専門コーヒー店とカフェ、ジム、塾が多い印象を受けた。
また、ジムは隣同士で運営している事から物件が少ない様に思えた。
駅到着時に定食屋に列があり、14時にも同じ定食屋に列があった事から、昼ご飯を食べる所は少ないと推測される。
美容室も徒歩1分以内に3店舗ほどあり、ここでも物件数の少なさを感じる。
駅周辺の道は細く入り組んでおり、主要な通りの交通量は多いと感じた。
経堂駅で開業する場合のアドバイス
飲食店の場合
インバウンドを狙った日本らしい店舗
エリア特性であろう豪徳寺が目的地と推測され、豪徳寺に向かう動線上に店舗を構える方が集客に良いだろう。
そして、豪徳寺エリアの集客力の不明確さにより、外国人観光客に向けた商品を既存事業と並行して発信する事が運営に関して重要だと感じている。
その為、業態に合わせて外国人観光客に対し商品を開発し、見せ方を考え提供するべきだろう。
また、集客力の不明確さを考え、駅周辺の日本人顧客にも発信し、集客間口は大きく広く設定し提供する方が良いと感じた。
美容系の場合
既存事業と並行して、インバウンドを狙う着付け等のサービス
所感から、豪徳寺エリアで集客力が高いと予想されている豪徳寺商店街では、美容系の店舗が多く存在している。
よって、飲食店の場合と同じで外国人観光客に対し発信した方が運営上重要な事だと考える。
昔の日本人が参拝する時の服装や髪型を提供し、並行して周辺の日本人に対し既存事業の提供を行う事が良いと感じる。
その他事業の場合
既存事業と並行して観光ガイド、親子で楽しめる学習事業
観光ガイドは、事業というよりきっかけを創る手段である。
外国人顧客に発信し認知度を上げ、顧客との距離を縮め既存事業へ集客する手段であろう。
理由は、飲食店・美容系事業と同じ理由だ。
家族で楽しめる学習事業は、豪徳寺エリアは学習系事業が多いと感じ、なおかつ、家族連れが多いと感じた為である。
娯楽が少ないエリアで土日に営業するなどで差別化を図る必要性はあるだろう。
その為にも、少ない坪数で運営でき、家族で楽しめる事業を提供する事が良いだろう。