シニア/高齢者の学習意欲

今回は、以前に書かせていただいた活動的なシニア/高齢層を深掘りした内容となっています。

『高齢者』に対してどんな潜在ニーズがあるのか調べているうちに面白いデータがありましたので、事業を構築する際に活用下さい。

2020年内閣府が発表した『令和2年版高齢社会白書(全体版)』を基に、以下3点を取り上げました。
●この1年間の学習の形式
●今後学習したい内容

2022年総務省が発表した『令和3年通信利用動向調査』を基に、以下4点を取り上げました。
●インターネット利用状況(個人)
●年齢階層別インターネット利用目的・用途
●年齢階層別インターネット利用機器の状況(個人)
●SNSの利用状況(個人)

目次

(1)高齢者の学習意欲

2020年内閣府が発表した『令和2年版高齢社会白書(全体版)』によると、
60歳以上の人のうち、この1年間に学習した事がある人は、60代で55%、70歳以上で43%となっています。
この1年間に学習した事がない人は、60代で44%、70代以上で57%となっています。

学習形式では、60代は『インターネット』が最も多く、70歳以上では『公民館や生涯学習センターなど公的な機関における講座や教室』が最も多い数値となっています。

出所:内閣府HP 2020年 https://www8.cao.go.jp/kourei/whitepaper/w-2020/html/zenbun/s1_2_3.html

(2)今後学習したい内容

2020年内閣府が発表した『令和2年版高齢社会白書(全体版)』によると、
今後学習したい意欲があるシニア層が、60代で81.4%、70代以降で62.6%と『学習したい』と答えています。
数値が高い学習項目の内訳をみますと、
60代が①健康・スポーツ
   ②趣味的なもの
   ③教養的なもの
   ④家庭生活に役立つ技能となっており
70代が①趣味的なもの
   ②健康・スポーツ
   ③教養的なもの
   ④家庭生活の役立つ技能
でした。

出所:内閣府HP 2020年 https://www8.cao.go.jp/kourei/whitepaper/w-2020/html/zenbun/s1_2_3.html

(3)高齢者の通信利用動向

2022年総務省が発表した『令和3年通信利用動向調査』によると、
高齢者のインターネット利用状況も増加しており、また、年齢別インターネット利用目的・用途から、メールの送受信を除いた60代以降の数値が高かったのが情報収集でした。
SNSの利用状況では、60代が約118%増加、70代が約129%増加と令和2年から増加傾向であり、知人とのコミュニケーションや情報収集の項目が高い数値でした。
年齢階層別インターネット利用機器の状況(個人)を見ると、PCの利用割合が常に2番目にあり、利用機器の傾向から自宅で使用する事が多いと推測できます。

出所:総務省 通信利用動向調査 2021年 https://www.soumu.go.jp/menu_news/s-news/01tsushin02_02000148.html

最後に

データより、60代以上のシニア層は学習意欲が高い傾向にあると推測できます。
また、インターネット機器状況の数値より、特にPCの利用率は高い傾向にあります。
60代以降が50代を上回る数値はありませんが、以前の様な『高齢者だからPCやスマホは使えない』という固定概念は徐々に薄れてきていると感じています。

また、活動的なシニア層の併用し、人と人の集まりを創る事で長期継続、顧客離れを起こしにくい市場だと可能性を感じています。

元の記事である活動的なシニア層もご覧いただき、併用して活用下さい。

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