今回は、業態別に必要な坪数を書きたいと思います。
必要な坪数を算出する事で、売上シミュレーションの精度を高める為や実際の席数を導き出す為に活用してみてください。
席数が主要な業態をみていきましょう。
目次
飲食店の必要な坪数
坪数に対する席数
- 高単価飲食店の場合
- 1坪当たりの席数は1.3席と言われています。
- 低単価飲食店の場合
- 1坪当たりの席数は2.0席と言われています。
店舗内調理場の構成坪数
- 料理をメインとする飲食店の場合
- レストラン業態など、調理が必要な業態に主に用いられます。
- 調理場の構成坪数は全体の坪数の4割だと言われています。
- カフェなどの厨房設備が少ない飲食店の場合
- 調理場の構成坪数は全体の坪数の2割だと言われています。
美容室の必要な坪数
保健所が床面積を定めている
- 保健所が定めている床面積(作業場)が13平方メートル(4坪)までの場合は、
- 上記該当の場合、6台までの席(椅子)が設置できます。
- 椅子を1台設置するたびに3平方メートル(約1坪)以上の面積が必要です。
保健所の床面積に含まれないスペース
- お客様の待合室
- バックルーム
- 消毒室
- トイレ
売上シミュレーション
業態別飲食店で試算
坪数10坪で席稼働効率が100%、1回転の場合
- 高単価飲食店
客単価 | 坪数 | 席利用坪数 | (1坪当たりの 席数1.3席) | 席数売上 |
10,000円 | 10坪 | 6坪 | 7席 (= 6坪×1.3席) | 70,000円 |
- 低単価飲食店
客単価 | 坪数 | 席利用坪数 | (1坪当たりの 席数2席) | 席数売上 |
1,000円 | 10坪 | 8坪 | 16席 (= 8坪×2席) | 16,000円 |
業態別の戦い方
売上シミュレーションを使用し戦略を考案する
売上シュミレーションにより、高単価店と低単価店の仮説検証を行いました。
検証結果から低単価店が高単価店と同じ売上70,000円を達成する為には、約4.4回転が必要だと仮説が立てられます。
この仮説を基に業態別の基本戦略を考案します。
- 客単価が高い業態
- 固定費を下げ、商品力を上げ、客単価を最大化し売上増加を図ります。
- 客単価が低い業態
- 固定費を上げ、席数を増やし、作業を簡略化し回転率を最大化する事で売上の増加を図ります。
まとめ
業態別に必要な坪数が解ると必要な戦い方がわかり、業態の選択や取得する物件が明確にできるというメリットがあります。
飲食業も美容室も考え方は一緒だと思っており、どちらも良し悪しがある為、自分自身の武器に必要な坪数を明確にする手段として活用してみてください。